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最終更新日:2013/03/07  
筑波大学 教育課程編成支援システム

EB74211 代謝生理化学I

1.0 単位, 2・3 年次, 春AB 木1
白岩 善博

授業概要

細胞の基本的な物質およびエネルギー代謝および制御系について解説する。特に、炭素代謝、窒素代謝、硫黄代謝等の一次代謝系に焦点を合わせる。先端研究の例を取り上げつつ講義をするが、生化学の基礎知識の充実に資するよう丁寧な解説を行う。 The main topics for this course will be photosynthetic energy conversion, primary and secondary carbon metabolism including C3, C4 and CAM metabolisms, photorespiration, and respiration.

備考

EG24211と同一。
英語で授業。
生物学類生以外が履修する場合,他学類向け「生物学」の事前履修が必要。
分子細胞コース

授業形態

講義

授業目的

「生化学概論」および「植物生理学概論」で学んだことを基礎として,最新の情報を加えて,「代謝」について論ずる。第1学期においては,植物の基本的特徴である光合成の機能,物質代謝およびそのメカニズムについて詳細に論ずる。「光合成」は既に確立された学問分野と思われがちであるが,現在でも新たな特徴をもつ光合成生物が発見され,光合成機能の遺伝的転換により新たな環境耐性を有する植物の開発が試みられるなど非常にアクテイブな学問分野である。本講義では,光エネルギーの獲得およびその利用によるCO<SUB>2</SUB>固定およびその代謝に焦点を合わせ,種々の反応のしくみとその生物(生理)学的意義等について多くの新知見を紹介しつつ解説する。

授業内容

第1回光合成生物とは?-光合成器官の構造と分子構築(しくみの多様性)   
第2回光合成系の進化(光エネルギー利用系の進化)   
第3回光化学系と電子伝達系-1:光合成色素系(光合成色素の多様性と機能)   
第4回光化学系と電子伝達系-2:H<SUB>2</SUB>Oの分解と酸素発生系(水利用系の特徴)   
第5回CO<SUB>2</SUB>固定系の基本的機構(無機物から有機物をつくる反応)   
第6回C<SUB>3</SUB>経路の代謝調節(C<SUB>3</SUB>植物とは?その長所と短所)   
第7回C<SUB>4</SUB>経路の機構と調節(C<SUB>4</SUB>植物とは?その優位性)   
第8回CAM代謝(砂漠植物の優れた知恵)   
第9回光呼吸とC<SUB>2</SUB>経路およびその生理学的意義(酸素固定の巧妙なしくみ)   
第10回期末試験   

前提科目・履修上の注意事項

「生化学概論」「植物生理学概論」

単位取得条件・成績評価基準

6割以上の出席と期末試験(論述筆記)の成績

準備学習・事後学習

受講者の理解度に応じ、授業中に指示する。

指定教科書

特に指定しませんが、参考書の中から、テイツ・ザイガー「植物生理学」を主要参考書として使用しますので、購入を強く推薦します。

参考書

以下のどれか1冊の購入を強く求めます。

1. テイツ・ザイガー「植物生理学」3版 培風館 2004年 L. Taiz, E. Zeiger著,西谷和彦、島崎研一郎 訳
2. ストライヤー「生化学」第4版 東京化学同人 2000年 入江達郎ら訳
3. 「植物生化学」シュプリンガーフェアラーク 東京,2000年 H.-W. Heldt著,金井龍二訳
4. ベーシックマスター「植物生理学」オーム社 2009年 塩井祐三他編

オフィスアワー

備考 (受講生に望むこと)

白岩善博(教授)が主として担当する。
授業で配布される資料やWebで得られる情報のみでは体系的な学問の習得に不足が生じます。どのテキストでもよいのですが、是非、1冊は購入して読むことを強く求めます。また、講義で紹介する内容は、「代謝生理」の一部分でしかありませんので、意欲的に自ら学ぶ姿勢が大切です。
藻類が光合成の結果生産したオイルでジェット機が飛ぶ時代が幕を開けました。また、地球温暖化回避のため、植物・藻類によるCO<SUB>2</SUB>固定産物が再生可能なエネルギー(renewable energy)源として注目されています。これらの技術開発は光合成・代謝機能の理解なくしては不可能です。しっかりと基礎を学んで「地球を救う(Save the Earth)」研究や技術開発に貢献してください。