授業概要
外環境・内環境の変動に応答した、細胞内の物質代謝とエネルギー代謝の制御機構について述べる。遺伝子発現、酵素反応、物質輸送の各段階における応答・調節機構、それらを制御するシグナル伝達系を概説する。
The main topics for this course will be acclimation process of cellular and energy metabolisms response to the changes in intracellular and extracellular environments. It will be discussed about response and regulations of gene expression, enzymatic reaction, transport and signal transduction system.
授業目的
環境要因(温度,pH,光強度,光波長,CO<SUB>2</SUB>濃度,O<SUB>2</SUB>濃度等)は生物の物質代謝系の変動を引き起こす主要な要因である。例えば,CO<SUB>2</SUB>は光合成の主要な基質であると同時に光合成系を始めとする植物の生理機能を制御する重要な制御因子でもある。したがって,CO<SUB>2</SUB>濃度の変化は,植物に順化・適応反応を引き起こし,形態変化や代謝系の変動の要因になる。このように,環境要因の影響には,短期的に可逆的な代謝系の変化を引き起こすものから長期的に遺伝的な変異を引き起こすものまであり,本講義では,それらの現象について解説する。更に,代謝調節機構に不可欠な酵素活性の調節がいかなるメカニズムで行われているかについて解説する。
前提科目・履修上の注意事項
「生化学概論」,「代謝生理化学 I」を履修していることが望ましい。本講義は,それらの講義で学んだことを理解していることを前提に,代謝調節にかかわる高レベルの内容を含めて講義する。したがって,最新の情報や文献を元にそれらの背景,重要性,問題点等について解説する。
指定教科書
特になし。以下の参考書及び配布資料を補助的に用いる。