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最終更新日:2013/03/07  
筑波大学 教育課程編成支援システム

EB74231 代謝生理化学III

1.0 単位, 2・3 年次, 秋AB 木1
鈴木 石根

授業概要

外環境・内環境の変動に応答した、細胞内の物質代謝とエネルギー代謝の制御機構について述べる。遺伝子発現、酵素反応、物質輸送の各段階における応答・調節機構、それらを制御するシグナル伝達系を概説する。 The main topics for this course will be acclimation process of cellular and energy metabolisms response to the changes in intracellular and extracellular environments. It will be discussed about response and regulations of gene expression, enzymatic reaction, transport and signal transduction system.

備考

EG34231と同一。
英語で授業。
生物学類生以外が履修する場合,他学類向け「生物学」の事前履修が必要。
分子細胞コース

授業形態

講義

授業目的

環境要因(温度,pH,光強度,光波長,CO<SUB>2</SUB>濃度,O<SUB>2</SUB>濃度等)は生物の物質代謝系の変動を引き起こす主要な要因である。例えば,CO<SUB>2</SUB>は光合成の主要な基質であると同時に光合成系を始めとする植物の生理機能を制御する重要な制御因子でもある。したがって,CO<SUB>2</SUB>濃度の変化は,植物に順化・適応反応を引き起こし,形態変化や代謝系の変動の要因になる。このように,環境要因の影響には,短期的に可逆的な代謝系の変化を引き起こすものから長期的に遺伝的な変異を引き起こすものまであり,本講義では,それらの現象について解説する。更に,代謝調節機構に不可欠な酵素活性の調節がいかなるメカニズムで行われているかについて解説する。

授業内容

第1回環境変化による代謝系の変動 --- 生理学的影響 ---   
第2回環境変化による代謝系の変動 --- 順化(acclimation)・ 適応(adaptation) ---   
第3回環境変動に対する代謝調節と環境応答のメカニズム   
第4回光化学系複合体の構造と役割-環境ストレスとの相関-   
第5回環境条件の変化と光合成機能-光合成装置の損傷とその回復-   
第6回酵素活性の質的変化による調節機構-フィードバック制御・酵素蛋白質の修飾による制御   
第7回酵素の誘導および分解機構(量的調節):<I>de novo</I>合成と分解系   
第8回細胞レベルの物質輸送のメカニズムI --- エネルギー供給系 ---   
第9回細胞レベルの物質輸送のメカニズムII --- トランスポーターの役割 ---   
第10回期末試験   

前提科目・履修上の注意事項

「生化学概論」,「代謝生理化学 I」を履修していることが望ましい。本講義は,それらの講義で学んだことを理解していることを前提に,代謝調節にかかわる高レベルの内容を含めて講義する。したがって,最新の情報や文献を元にそれらの背景,重要性,問題点等について解説する。

単位取得条件・成績評価基準

6割以上の出席と期末試験(論述筆記)の成績

準備学習・事後学習

受講者の理解度に応じ、授業中に指示する。

指定教科書

特になし。以下の参考書及び配布資料を補助的に用いる。

参考書

1. ストライヤー「生化学」第4版 東京化学同人 2000年 入江達郎ら訳
2. 「植物生化学」シュプリンガーフェアラーク 東京 2000年 H.-W. Heldt著,金井龍二訳
3. ベーシックマスター「植物生理学」オーム社 2009年 塩井祐三他編
4. テイツ・ザイガー「植物生理学」3版 培風館 2004年 L. Taiz, E. Zeiger著,西谷和彦、島崎研一郎 訳

オフィスアワー

備考 (受講生に望むこと)

鈴木石根(准教授)が主として担当する。