シラバス参照

公式版のシラバスを表示  
最終更新日:2019/12/09  
筑波大学 教育課程編成支援システム

01CF407 数理モデル解析特論

2.0 単位, 1・2 年次, 春AB 火5,6
高安 亮紀

授業概要

環境数理モデルをはじめとする非線形数理モデルのリスク検証手法を紹介する.さらに検証手法の一つである数値計算に潜むリスクを制御するための精度保証付き数値計算理論を紹介する.

備考

要望があれば英語で授業

授業形態

講義

分野

環境・エネルギーリスク

専攻教育目標との関連

「1. リスク解析・評価のための基礎理論を習得している」に主に関連するが,「2. リスク解析・評価に関連する情報処理技術を習得している」および「5. リスクにかかわる問題について,問題設定から工学的手段による解決までのプロセスを理解し,具体的解決手段を考案・開発することができる」にも関連している.

授業の狙い

身の回りの現象の数理モデルによる表現と計算機シミュレーションによる再現は,現在広く使われている現象の解析手法である.しかし,数理モデルによる現象の再現性を検証できなければ,現象の解析に思いもよらないリスクが内在することになる.そこで本講義では,環境数理モデルをはじめとする数理モデルの信頼性検証方法として,数値計算を利用したシミュレーションの各手法について概説する.特に数値計算の誤差にも注目し,数値計算で生じるすべての誤差を考慮し,正しい結果を導く数値計算法である「精度保証付き数値計算」について講述する.

授業内容

毎回行われる講義では以下について概説する.講義内容に対する理解度を深めるため,随時レポート課題による演習および学生によるグループワークを行う.

1)数理モデルの設計方法(簡単な例を用いて)   
2)数理モデルの検証(現象との整合性,モデルの信頼性検証,力学系)   
3)常微分方程式モデル1(Lotka-Volterra方程式,モデルの背景,可解性,数値シミュレーション)   
4)常微分方程式モデル2(Lorenz方程式)   
5)偏微分方程式モデル1(熱方程式)   
6)偏微分方程式モデル2(反応拡散方程式)   
7)数値計算に潜むリスク(数値誤差と浮動小数点数)   
8)区間演算・べき級数演算(集合の演算)   
9)常微分方程式に対する解の精度保証付き数値計算法(不動点定理)   
10)精度保証付き数値計算を使った数理モデルの検証   

受講生の到達レベル

数理モデル設計・微分方程式論・力学系理論・区間解析・精度保証付き数値計算の各理論の基礎の習得

成績評価

演習と学期末試験の成績を1:2で判断する.総合で6割以上を合格とする.

達成度項目との関連

当該専門分野の学生には「専門基礎」に主に関連し,「現実の問題」にも関連する.
他分野の学生に対しては,「専門基礎」の部分は「関連分野基礎」と解釈する.

教科書

必要に応じてプリントを配布する.さらに講義資料をウェブ上で閲覧可能とする.

参考書

1. 「精度保証付き数値計算の基礎」大石進一編著,コロナ者,2018,ISBN978-4-339-02887-4
2. 「実例で学ぶ精度保証付き数値計算」中尾充宏,渡部善隆共著,サイエンス社,2011.
3. 「精度保証付き数値計算」大石進一著,コロナ社,2000.ISBN4-339-02605-0

その他、講義時に提示

居室・オフイスアワー・連絡先

総合研究棟 B0706 (高安 亮紀)
随時 (前もって e-mail で連絡のこと)

受講生に望むこと

関連情報

関連科目

01CF403 エネルギー安全工学特論
01CF404 エネルギーリスク解析演習

自学自習

授業後に毎回演習課題を課すので, 次回の講義までにレポート課題として提出すること.