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最終更新日:2020/12/10  

BC11651   政治外交史

2.0 単位, 1・2 年次, 秋AB木5,6
南山 淳

授業概要

本講義では、ヨーロッパにおける30年戦争終結後のウエストファリア・システムの成立から21世紀に至るまでの国際政治秩序をめぐる歴史構造と、その変動過程について、戦争と平和のサイクルという巨視的な視点から検討する。

備考

旧科目名「政治外交史」。「政治外交史」の単位取得者は履修不可。
BB31031と同一。
主専攻必修科目。
その他の実施形態
授業はオンデマンド型と同時双方向型の併用。学期末試験のみ対面で実施予定。

授業方法

講義

学位プログラム・コンピテンスとの関係

ウエストファリア体制の成立から冷戦終結に至るマクロな歴史構造を対象として、国際政治システムと主権国家の関係をグローバルな視角から体系的に学習する。併せて歴史研究の方法論についても習得する。

授業の到達目標(学修成果)

受験科目の世界史とは違い、歴史研究に断片的な「暗記作業」は不要である。本講義では、歴史構造があらゆる国際紛争の前提条件であること、換言すれば、現代国際紛争とは過去の蓄積の「結果」であるということを念頭に、国際政治史の全体的・構造的理解について論じる。受講者は、過去の人々の視点と、現代に生きる我々が歴史を見るときの視座をつねに交錯させながら、国際政治現象に対する受講者自身の分析視角を構築することが求められる。

キーワード

授業計画

(1) 歴史とは何か:物語り行為としての歴史とグローバル・ヒストリーとしての国際政治史
(2) 30年戦争の終結とウエストファリア史観:戦争と平和の弁証法としての近代主権国家システム
(3) フランス革命戦争/ナポレオン戦争の拡大とウィーン体制の成立:Nation Stateから近代戦争へ
(4) ウィーン体制の崩壊と第一次世界大戦:激化する帝国主義対立とナショナリズム
(5) ヴェルサイユ体制の二重構造と第二次世界大戦:グローバル化する権力政治と「危機の20年」
(6) 戦後秩序構想の崩壊と冷戦の歴史的起源
(7) 長い平和/50年戦争としてのグローバル冷戦(1):
グローバルなイデオロギー闘争と核革命の衝撃
(8) 長い平和/50年戦争としてのグローバル冷戦(2):
グローバリゼーションの拡大深化と冷戦構造の崩壊
(9) 冷戦後/9.11後世界の混乱:暴走するネオリベラル・グローバリゼーションと「対テロ戦争」の衝撃
(10) 総括

履修条件

旧科目名「政治外交史」の単位取得者は履修不可。

成績評価方法

講義中提示した資料についての感想文および学期末試験を通じて総合的に評価する。

学修時間の割り当て及び授業外における学修方法

単なる試験対策としてではなく、各回で提示した参考文献から毎回最低1冊は熟読することで歴史的思考の訓練を重ねてください。

教材・参考文献・配付資料等

講義中に使用したパワーポイントは、manabaからDL可。
特定の教科書は使用しないが、以下に提示した参考書を適宜利用すること。特に近現代史の未習得者は、事前に、小川浩之 他編『国際政治史:主権国家体系のあゆみ』(有斐閣)を読み、国際政治史全体の流れを整理したうえで受講すること。

1. 『歴史を哲学する:七日間の集中講義』 (岩波現代文庫)
2. 『歴史とは何か』(岩波新書)
3. 『国際政治史』 (岩波現代文庫)
4. 『冷戦:ワールド・ヒストリー』〔上下〕(岩波書店)
5. 『歴史の逆襲:21世紀の覇権、経済格差、大量移民、地政学の構図』(朝日新聞出版)

※講義中に使用するパワーポイントをmanabaから配布する。テーマ毎の詳しい参考文献表を配布する。

オフィスアワー等(連絡先含む)

随時、メールにて要予約。minamiyama.atsush.ff@u.tsukuba.ac.jp

その他(受講生にのぞむことや受講上の注意点等)

毎日、新聞等を通じて、国際政治を中心とする様々な時事的問題に触れながら、つねに、その歴史的背景について調べることを習慣にしてください。

授業形式:オンデマンドと対面の併用。学期末試験のみ「3密対策」を施したうえで対面方式で実施予定(状況によって「変更」はあり得るので注意すること)。

他の授業科目との関連

ティーチングフェロー(TF)・ティーチングアシスタント(TA)