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最終更新日:2021/01/05  

BC12231   教育開発論

2.0 単位, 2 - 4 年次, 秋C集中
北村 友人

授業概要

途上国の教育現状を把握し,途上国が抱える種々の課題を理解する。それを先進国と対比関連づけて分析する。

備考

1/9,1/10,2/6,2/7
実務経験教員
オンライン(同時双方向型)
Zoomを使用、連絡・指示はmanabaにて行う。

授業方法

講義

学位プログラム・コンピテンスとの関係

2000年代に入ってから、世界の多くの途上国では教育状況が改善しつつある。それは、国連ミレニアム目標(Millennium Development Goals: MDGs)や万人のための教育(Education for All: EFA)といった国際目標の旗印のもと、多くの国が協力し合いながら途上国の教育が直面する諸課題に取り組んできた成果である。しかしながら、こうした教育状況の改善はあくまでも表層的なものに過ぎないこともまた事実である。途上国では多くの子どもたちが学校教育にアクセスできるようになってきたが、そこで受ける教育の質は低いことがしばしばみられる。また、せっかく教育を受けても、就業機会が制限されているために、教育経験を十全に活かすことができない若者たちも大勢いる。さらに、これまで教育機会を得ることができなかった成人(とくに女性たち)にとって、基本的な識字能力を獲得することもいまだに困難である。

1. 汎用コンピテンス:コミュニケーション能力、批判的・創造的思考力、データ・情報リテラシー、広い視野と国際性、協働性・主体性・自律性。
2. 専門コンピテンス:国際学(国際関係)の理解、国際学(国際関係)についての分析能力、国際学(国際関係)についての論理的表現能力、国際学(国際開発)の理解、国際学(国際開発)についての分析能力、国際学(国際開発)についての論理的表現能力。

このように、今日の途上国には多くの教育課題が山積しており、それらを改善していくためには、従来の国際教育協力に加えて、いままでとは異なるアプローチも必要とされている。すなわち、ジェンダーやインクルーシブ教育といったこれまでも重要性が広く認められてきた教育課題に加えて、グローバル市民教育(Global Citizenship Education)や持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development: ESD)といった新しい教育の概念が提唱されたり、紛争後の教育や平和教育に関連した取り組みも世界各地で行われている。さらに、途上国でも高等教育の重要性が急速に高まっている。
本講義では、こうしたさまざまな教育課題を概観するとともに、今日、国際的な議論が高まっている「新しい」教育開発に関する理論や実践について、受講生と一緒に考えてみたい。世界各地の途上国へ目を向けるとともに、主にアジア(とくに東南アジア)の状況に焦点をあてる予定である。また、国別の事例としては、カンボジアについて詳しく紹介したいと考えている。

授業の到達目標(学修成果)

本講義の目的は、ここで挙げたような教育開発における諸課題について、受講生たちが基本的な知識を得るとともに、これらの課題が起こった背景や原因について理解を深めることにある。すなわち、教育開発に関する概説を理解するとともに、具体的な実践例についても理解を深めることが、本講義の目的であり、到達目標である。

キーワード

教育開発, 国連ミレニアム目標, 教育機会

授業計画

対面授業

第1回 講義の概要説明・導入:持続可能な開発とは何か
第2回 教育開発の課題に関する諸理論
第3回 基礎教育分野における国際教育協力の現状と課題
第4回 途上国の教育改革と学力観・学習観の変遷:ESDとグローバル市民教育
第5回 アジアにおける基礎教育開発の事例
第6回 教育開発の主要課題と国際的議論の潮流:紛争と教育
第7回 国際教育協力における国際機関の役割
第8回 高等教育分野における国際教育協力の現状と課題
第9回 アジアにおける高等教育の国際化:東南アジアの事例
第10回 これからの教育開発:ポスト2015の教育課題

特になし

履修条件

とくに履修要件は課さないが、途上国の教育開発に関心を有する学生たちの受講を期待する。また、講義のなかでは受講生たちの意見なども共有したいため、積極的に議論などに参加する姿勢を大切にする学生たちの受講を望む。

成績評価方法

最終レポート 60%
コメント・ペーパー 20%
講義への参加・貢献 20%

学修時間の割り当て及び授業外における学修方法

特になし

教材・参考文献・配付資料等

特になし

1. 『国際教育開発の研究射程-「持続可能な社会」のための比較教育学の最前線-』東信堂、2015年.
2. 『国際教育開発論-理論と実践-』有斐閣、2005年.
3. 『国際教育開発の再検討-途上国の基礎教育普及へ向けて-』東信堂、2008年.

以上の2冊を主たる参考書として提示する。加えて、受講生の関心に応じて「ユネスコ国際教育政策叢書」シリーズ(東信堂、2014年8月より刊行)も参照のこと。その他の参考図書も適宜、講義のなかで指示する。

オフィスアワー等(連絡先含む)

柴田政子(shibata.masako.ga@u.tsukuba.ac.jp)

北村 友人  

特になし

その他(受講生にのぞむことや受講上の注意点等)

特になし

他の授業科目との関連

ティーチングフェロー(TF)・ティーチングアシスタント(TA)

特になし