シラバス参照

 
最終更新日:2021/02/24  

FE12411   物理化学II

3.0 単位, 2 年次, 通年木2
松井 亨

授業概要

原子分子の結合状態,相互作用,化学反応経路などを電子のレベルで考えることを学ぶ。分子の電子構造をどのように記述し,どのように化学現象に適用するのか,分子軌道法の基礎と応用を中心にして解説する。

備考

「化学1」を履修していることが望ましい。2017年度以前に「量子化学(FE12501)」を履修済みの者は履修できない。2019年度以前に物理化学2A(FE12351)または2B(FE12361)を履修済みの者は履修できない。
オンライン(オンデマンド型)

授業方法

講義

学位プログラム・コンピテンスとの関係

批判的・創造的思考力(汎用コンピテンス), 基礎化学の知識と理解力、量子化学・分光学分野の知識と理解力・応用力(専門コンピテンス)

授業の到達目標(学修成果)

量子論の基本的な概念が理解できる。量子力学を用いた基礎的な計算が正しく実行できる。原子軌道と分子軌道の概念を理解し、これらを化学の諸問題に適用できる。

キーワード

量子論, シュレディンガー方程式, 量子化, 不確定性原理, 並進運動, 振動運動, 回転運動, 原子軌道, 分子軌道, 等核2原子分子, 異核2原子分子, ヒュッケル近似, フロンティア軌道

授業計画

主にアトキンス物理化学(上) 第10版 7-10章を教科書として使用し、その内容を解説する。第12-14回と第28-30回はアトキンスの教科書からは外れるが、以下にある参考文献にあげたものを用いている。

第1回 序論 (量子化学の歴史と本講義の概略)
第2回 量子論の導入(1)、量子力学の起源
第3回 量子論の導入(2)、ミクロな系の力学
第4回 量子論の導入(3)、量子論の原理1
第5回 量子論の導入(4)、量子論の原理2
第6回 問題演習 (アトキンス7章の問題)
第7回 運動の量子論(1)、並進運動
第8回 運動の量子論(2)、振動運動
第9回 運動の量子論(3)、トンネル現象
第10回 運動の量子論(4)、回転運動
第11回 問題演習 (アトキンス8章の問題)
第12回 水素型原子; 原子軌道の描画
第13回 近似の方法 (1) 変分法
第14回 近似の方法 (2) 摂動法
第15回 問題演習; 試験/最終レポートへの質問コーナー
第16回 多電子原子(1)
第17回 多電子原子(2)
第18回 原子スペクトル(1)
第19回 原子スペクトル(2)
第20回 問題演習 (アトキンス9章の問題)
第21回 分子構造(1)、原子価結合法
第22回 分子構造(2)、分子軌道法の原理
第23回 分子構造(3)、等核2原子分子
第24回 分子構造(4)、異核2原子分子
第25回 分子構造(5)、多原子分子, ヒュッケル近似
第26回 分子構造(6)、ヒュッケル近似の応用
第27回 問題演習 (アトキンス10章の問題)
第28回 計算化学の導入 + 統合問題 (10章)
第29回 化学反応と軌道論 (1)
第30回 化学反応と軌道論 (2)

履修条件

「化学1」を履修していることが望ましい。2017年度に「量子化学」を履修し単位を取得した者は申請不可。

成績評価方法

レポート、演習での回答などの平常点、期末試験の点数で総合的に判断する。春学期、秋学期でそれぞれテストを行う予定だが、状況によってはレポートのみで代用する可能性もあるので予め注意しておいてほしい。

学修時間の割り当て及び授業外における学修方法

できるだけ多くの演習問題を解いてほしい。教科書の内容を予習し、自習問題は必ず解答すること。余裕があれば章末問題にも回答すること。

教材・参考文献・配付資料等

1.のアトキンスが教科書である。2-5は適宜講義で使っているが、2.は第13,14回で用いて、3は第29,30回で用いる予定である。その他については適宜文面などを参考としている。

1. アトキンス物理化学(上)第10版、東京化学同人2017
2. マッカーリ・サイモン 物理化学(上)、東京化学同人 1999
3. 化学結合論入門, 東京大学出版会2007
4. アトキンス基礎物理化学(上)第2版、東京化学同人2018
5. 分子軌道法, 東京大学出版会2017
6. 量子化学の基礎、東京電機大学出版局 2012
7. 分子軌道法、岩波書店 1980

オフィスアワー等(連絡先含む)

担当教員は、本部棟アドミッションセンターか或いは自然科学系棟C501にいる。

松井 亨  

オフィスアワーは特に設けていないが、教員は大学にいないことが多いため、質問などがある場合は予めメールなどで連絡を取ること。

その他(受講生にのぞむことや受講上の注意点等)

予習と復習を必ず行うこと。教科書を漫然と読んでも、何も理解できない。数式や数値の確認は、内容の理解には不可欠だから、必ず実行すること。

他の授業科目との関連

ティーチングフェロー(TF)・ティーチングアシスタント(TA)